僕ら人間は生まれながらに人間性と自由を持っている/映画レビュー;アンドリューNDR114
すごく難しい映画だと思う。
ネタばれ注意でありますが、ストーリーはわかりやすくて、事前情報を持って、言葉や表情の意味を吟味しながら観る、というのもオススメです!
ロボットである"彼"は何が人間かを一つ一つ検証していく。
芸術性 > 独自性 > ユーモア > お金 > 自由 > 仲間 > 表情 > 臓器 > 感覚 > 愛情 > 死
時が流れて、家族が老いて亡くなっていき、淡々とかつ何十年とダイナミックに進む展開。
その中で、努力して自分で自分をアップグレードしながら人間に近づいていく。
なりたい自分になることがどれだけ時間がかかることか、そして人間の人生がいかに短いものかを、対比的に語りかけてくる。
そして、僕ら人間は生まれながらに人間性と自由を持っているということを逆説的に描いているように感じた。
あと、ロボットのアンドリュー役であって数年前に自殺で亡くなったロビン・ウィリアムズが、死について語っていることが非常に感慨深かった。
映画も受け手の自由だね、作者や監督の意図はもはや関係なくて、答えなんてなくて、観る人によって観点が違って。
だから面白い「ユニーク」なんでしょうね、人間は。