信者ではないけど宗教が趣味の僕が解説してみる、清水富美加が出家する幸福の科学とは。
清水富美加が幸福の科学に出家するために電撃引退!と騒がれています。
そこで、幸福の科学がどんな宗教か、信者ではないけど宗教を趣味としている僕が調べてみました。
解説の触りに、ざっくりと特徴を。
◾️神信仰
まず、信仰対象は「神様」。
「エル・カンターレ」と呼ばれるこの神様、つまるところ「創造主(クリエイター)」とされているようで、イエスとかブッダとか孔子とかムハンマドは、そのものの一部・分身・化身である、とのこと。(あとソクラテスも。←これだけレイヤーが違う気もするが…)
なるほどなるほど、ここまでは宗教ではよくある話。まぁ、世界をどう解釈するかなので、知ったこっちゃないことなわけでして、そもそも正解がないし。
◾️現人神、大川総裁
幸福の科学を作った大川総裁、信仰対象である「エル・カンターレ」が人間として生まれたのが大川総裁、つまり人間であり神様である、現人神(あらひとがみ)であります。
にわかに胡散臭い感じがしますが、日本の歴史を振り返ると、明治には国家神道の体制を整えるため天皇を神格化していましたし、戦国時代の武将 上杉謙信は自身を毘沙門天の生まれ変わりと信じていたというし、こういった類の話のひとつですかね。
そんな神様の化身である大川総裁は、モチのロンで不思議な力を持っています。
誰かの守護霊だとか歴史上の偉人だとか、さらにはイエスとか天照まで、大川総裁を通じて話させる「霊言」という能力があるそうです。
神様の生まれ変わりにもなるとそんなことも出来ちゃうみたい。
◾️教え
幸福の科学には、この「霊」っていう考え方があって「魂」とも言われるようですが、これを高めるのに努力しましょう、良いこと・正しいことをしましょうね、っていうことが幸福の科学の教えになってます。
これは仏教の「輪廻転生」に基づいているようですが、ただその目的はいわゆる仏教的な悟りとか解脱でなくて、「正しき心の探究=心を磨き高める努力をする」という、なんとも手段が目的になっているケースですね。
んー、魂は輪廻転生しているはずなのに、歴史上の偉人の「霊言」か…これもよくある輪廻転生トラップです。
◾️経典
幸福の科学の経典は、「正心法語」という大川総裁がお釈迦様のチカラで書かれたもの。ここでも大川総裁すごい、ってところなんだけど、世の中の経典って無から生まれたものではなくて誰かが書いてるわけだから、そういう意味では特別な話でもないかしらね。
ただ、この正心法語を読むと、すごいことになるみたい!
『正心法語』を読むと、天上界の主エル・カンターレの光とつながり、よい導きを得ることができます。
霊的には、後頭部から天に向かって光の柱が立っているように見えたり、金色の光の球のようなものが口からパーッと出ているように見えたりします。また、『正心法語』を読むことで、「ガンが消えた」「ビジネスで大成功した」「人間関係の葛藤が解消した」など、世界各地でたくさんの奇跡が起こっています。
(幸福の科学 公式ページより)
奇跡はおいといて…光が見えたから何なんだって話なんだけど、見てみたいか見てみたくないか、と言われれば確かに見てみたい。
◾️出家がなんなのかわからなかった
いろいろ調べてみましたが、清水富美加がいうような幸福の科学における「出家」が、何を指しているかまではわかりませんでした。ので推測です。
もともと親御さんが信者だと言われているので入信は元々しているとして、それ以上の宣教師的な役職があるのでしょうか。仏教でいう出家とは、俗世を離れ執着を捨てるためにすることなので、幸福の科学で正しいこととされている布教活動や慈善活動に専念するために俗世を離れるということ、だから仕事と両立ができないと判断した、のかもしれません。
◾️宗教観っておもしろい
新興宗教というと少し怖い感じもしますが、日本人の宗教観について考える機会になると良いですね!
日本は神道をベースとした国でありますが、教育上は儒教の思想が色濃く根付いていたり、時代や各社ビジネス戦略によるライフスタイルの変化により無宗教であるという人も多いと思います。
信じるか信じないかは、あなた次第です!
とはよく言ったものです。
自分が何を信じているか振り返るに、新渡戸稲造の「武士道」はオススメ!一読の価値ありですよ!!
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