オススメの絵本!だいすき ぎゅっ ぎゅっ
絵本って選ぶの難しいと思います。子どものためと言いつつ、どこか親の押し付けがましさが出ちゃう気もして。
本屋さんでパラパラめくってみるんだけど、なんか絵が自分好みじゃなかったり、言葉が多すぎたり少なすぎたりして、選り好みしたり。
そこで、まぁまぁ今日はこれ買っとけ!的なオススメ絵本を紹介します!
だいすき ぎゅっ ぎゅっ
- 作者: フィリスゲイシャイトー,ミムグリーン,デイヴィッドウォーカー,福本友美子
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2012/11/28
- メディア: 大型本
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オススメといっても、本屋さんでは平積みされているレベルのメジャーどころですけどね、ぜひ手にとってほしい鉄板絵本です。
ポイント①デイヴィッドウォーカー氏のイラスト
デイビッドウォーカー氏は、絵本「くまちゃんシリーズ」で人気があるイラストレーター。
なんといっても、ふわふわとした優しいタッチの絵がキュートですよね!
本作でも外を遊びまわったりするウサギの子どもが、いきいきと愛らしく描かれています。
ポイント②福本友美子氏の翻訳が秀逸
まず、本作の原題って「TIME for a HUG」なんですよ。直訳すると「抱っこの時間」って感じですかね。
これじゃあ、味気ないというか、そっけない。
中身のストーリーは、何時なったら何をして…合間合間にハグして、みたいな感じで進んでいくわけです。
それを踏まえまして翻訳を吟味してみますと…
「ハグ(抱きしめる)」を「ぎゅっ」という擬音に込めて、ふんわり優しい印象にしています。
さらに「だいすき」を付けることによって1日に何度となく繰り返さる愛情表現であることを匂わせます。絶妙なニュアンスの色付けです。
さらにさらに、7音にすることでリズムよくまとまっています。
振り返りますが、原題は「TIME for a HUG」です。
これを「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」と訳せますか?
秀逸すぎる!
ポイント③計算されたリズム
題名自体のリズムもそうですが、本文もリズム感が良くできています。なんといっても五七調になっていて読みやすい!
リズムが崩れるところもあるのですが、それは展開に続きがある場所。流れが間延びして不安な感じさえさせます。
そして「だいすき〜」に繋げる言葉は必ず「おつぎはなあに」にな
っており、ベタな7音でちゃーんとアシストしてきます。
安定感ある鮮やかなラストパスです!
このようなリズムによる展開が効果的にメリハリになっていて、子どもをグイグイ引き込みます。
まとめると…
①デイヴィッドウォーカー氏のイラスト
②福本友美子氏の翻訳
③リズム
このあたりがしっかりしていて、長ーく読み続けられそうな一冊。
細かいところに注目してみればパパママも楽しめるはず。
オススメです!